(ウォータージェットとは?)工法説明


水の力で時代を拓く。

時代の流れに対応して,進化,変貌を遂げる都市空間。

そのような社会環境,また,我が国の建設産業分野においても,現在,人と環境が共生できる様々な技術の開発・実用化が求められています。

水の力で洗う,剥がす,削る,切る。高圧の水噴流を利用したウォータージェット工法は環境に優しく,繊細な作業性能と高圧力が生み出す強靭なパワーを持った新しい加工システムです。現在,様々な産業分野から注目されるウォータージェットの技術は水に秘められた無限の可能性を実現する,まさに新時代のテクノロジーと言えるでしょう。
 


古来より“点滴岩をも穿つ”と言われているように,滴り落ちる一滴の水でも,休みなく続け落ちることで,やがては固い石に穴をあける。つまり流体でも質量と一定の速度をもたせることで,固体に大きな損傷を与えることが可能となります。1947年,マレーシア上空で雨天の中を飛行していた米国空軍機B-24のレーダードームにすり鉢状のくぼみ(潰食)ができ,その後,これが水滴との衝突によるものであることが確認されました。以来,このような現象を応用,発展させ,新たな価値観を創造する新システムとして,加工技術の役割をさらに一歩進めたウォータージェットの技術は,次世代の多様なニーズに応える新システムとして開発されました。

環境と調和する水の力

あらゆる産業分野で使用されています。

高圧の水噴流を利用したウォータージェットの技術は,建築・土木分野にとどまらず様々な産業分野で使用されています。刃物で組織を圧縮して剪断するのとは異なり,水の当たる部分だけを吹き飛ばすことになるため,その対象はコンクリートやステンレス,チタンなどの硬いものから,ゴムや紙など柔らかいものまで,あらゆる素材に対応することができます。ですから,食品加工や医療,その他各種の製造分野において安全で衛生的・効率的な作業が実現できます。また,水を使用するので発熱がありません。従って材料の熱変化もなく,樹脂などを切っても煙やガスを発生させることはありません。

さらに新たな可能性を見出します。

ウォータージェットは使用する水の圧力,流量を調整することで特定の対象だけを取り除く“選別破砕”が可能です。建築・土木分野では,鉄筋を傷つけずにコンクリートだけを除去することができ,同様の原理を利用して医療分野では肝臓手術を行う際,血管を切断することなく除去すべき組織だけを取り除くことができます。


魚身の切断 ヘルメットの形成 耐火被覆材の切断