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JACON NEWS LETTER 平成10年 9号より
 ■アブレイシブジェットによるH鋼杭水中切断工事 現場見学会を実施
  技術委員会
 技術委員会は、昨年の12月9日午前10時から神奈川県横浜市で「アブレイシブジェットによるH鋼杭水中切断工事現場見学会」を実施した。当日は会員各社から総勢44名が参加。多くの参加者が見守るなかで切断作業が行われた。
・横浜市の京浜急行宮川橋梁架替工事現場

●水中の鉄骨杭を水で切断する新工法を実用化

 今回の工事は「京浜急行宮川橋梁架替工事(横浜市委託)」で使用された仮設構台のH鋼杭を撤去するというもの(施工:大成・京急・大豊建設共同企業体)。このH鋼杭は設置から既に6年を経過していたため、当初、引き抜きには相当な費用と工期を費やすだろうと予想されていた。また、現場に近接する京浜急行線や工場への影響を考慮すると、従来使用されてきたバイブロ等の振動工法も使用できなくなる。そこで着工に際し、工期短縮が可能な無振動工法を検討、H鋼杭の切断にアブレイシブジェットを使用した新工法が採用された。

 この工法は、まず対象となるH鋼杭に沿ってメガネ型のケーシング(鋼管)を地中に圧入し、所定深さにセットした後、ケーシング内部に切断装置を挿入、予めケーシングに設けられた幅10mmのスリットから高圧ジェットを噴出してH鋼杭を切断するものである(図-1)。
1本の切断に要する時間は、300Hのもので約80分、350Hで約100分。ケーシング圧入から切断、撤去までの工程で1日に2.5本を撤去する。

・切断装置の挿入 ・H鋼杭の切断
ケーシングの圧入完了後、スリット位置にあわせて切断装置をセットする
・図-1 杭切断概念図

▲切断装置先端部
■工事数量:撤去H鋼杭235本(350Hが156本、300Hが79本)
※なお、本見学会にご協力いただいた大成建設株式会社様、株式会社カコー様に改めてお礼申し上げます。